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不妊治療のピルを飲み忘れたら状況別の対処が必要です
不妊治療のピルを飲み忘れたことに気付いたタイミングが24時間未満だったら、その場で1錠服用して、次からはいつも通りのリズムに戻してください。
ちょうど24時間くらいで気付いた時には、その場で2錠を飲みましょう。
翌日以降はいつもと同じリズム、容量で続けてください。
24時間を超えてしまった場合は、また翌月からやり直しになってしまいます。
不妊治療スケジュールを見なおす必要があるかを医師に確認し、判断をあおぎましょう。
飲み忘れなく続けることが大切です
ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンが入っていて、毎日1錠を決まった時間に飲むことが大切です。
体内のホルモン量をコントロールすることにより、バランスを整える働きが期待されます。
「1回飲み忘れたから、絶対に効果が出ない」というものでもなく、正しい対処をすれば大きな問題はないことがほとんどですが、不安なく治療を進めるためにもスケジュールを守りましょう。
毎日決まった時間に寝るリズムなら、ベッドに入る直前に服用する、飲んだらカレンダーにシールを貼る、などちょっとしたアイディアで飲み忘れは防止できます。
不妊治療に一緒に取り組んでいる自覚をパートナーに持ってもらうため、寝る前に「今日の分は飲んだ?」と声を掛けてもらう方法もおすすめです。
ピルの服用リズムを管理してくれる無料アプリもあるので、自分に合う方法を探してみましょう。
飲み忘れが頻繁に起こるとホルモンバランスが不安定になってしまって、狙い通りの効果を得られないリスクも出てきます。
せっかく費用をかけて不妊治療を始めた以上は最大限の効果を得られるように、ピルをきちんと服用しましょう。
28錠タイプのプラセボ錠は飲み忘れても大丈夫です
不妊治療でピルを出された場合には、薬が何錠入っているかを見てみましょう。
28錠タイプの最後の7錠は「プラセボ錠」と呼ばれていて、薬の成分は入っていません。
毎日決まった時間に飲む習慣を忘れないように入っているだけのものですから、飲み忘れがあったとしても大丈夫です。
なお不妊治療のピルを何日間飲むかは、医療機関の方針や身体の状態に応じて変わってきます。
一般的なピルは21錠1セットで7日の休薬期間を挟むか、プラセボ錠を含む28錠を飲み続けるかのどちらかです。
不妊治療の場合は、2週間など短期間しか飲まないことがあるため、プラセボ錠があるとは限りません。
2ヶ月・3ヶ月と継続して出されるケースでも、21錠タイプならプラセボ錠はないはずです。
自分が飲んでいるピルの種類をきちんと把握し、役割を知っておきましょう。
どんな種類が出されているにしても、よい卵子がとれるように調整して決められた分量です。
自己判断で服用を辞めたり指定された期間以上飲み続けてしまったりするのは、不妊治療の妨げとなるリスクがあります。
医師のアドバイスをよく聞き、教えてもらった通りの飲み方を守ってください。
副作用がひどい場合は医療機関に相談します
ピルはホルモンに作用する薬ですから、どうしても体質と合わないことがあります。
飲み忘れではなく体調の問題で服用が難しいと判断される場合も、医療機関に確認しましょう。
胸の張りや眠気、不正出血といった副作用が強く出てしまうリスクもあるため、やや注意が必要です。
不妊治療を行っている関係で副作用が生じるわけではなく、健康な女性にも見られる一般的な反応です。
一定期間継続すれば身体が慣れるとも言われますが、短期勝負の不妊治療に際する服用では、飲んでいる間ずっと副作用に悩まされるリスクもあります。
女性の身体は非常にデリケートにできていて、不妊治療に際する不安や疲れがたまってくると、何もしていなくても体調不良を感じる日があるはずです。
ピルの作用がプラスに働けばよいのですが、ホルモンバランスが変わったことを異変と感じて、身体が対応できない状況も出てきます。
不安がつのったまま服用を続けてストレスになってしまっては大変ですので、ムリがない身体の整え方を医療機関と一緒に考えましょう。
(まとめ)不妊治療でピルを飲み忘れたらどうする?
ピルの飲み忘れに気付いたのが24時間以内のタイミングなら、すぐに1錠服用するようにしましょう。
もし24時間を大きく過ぎたタイミングで気付いた場合は、速やかに医師へ相談し、判断をあおいでください。
飲み忘れに対する対処法があるとはいっても、忘れずに服用することが基本です。
飲み忘れを防ぐために継続しやすい時間帯を決める、パートナーに声をかけてもらうなど、スケジュール通りに飲む工夫をしましょう。
不妊治療で出されたピルが28錠タイプだった場合、最後の7錠に関しては飲み忘れがあっても大丈夫です。
一般的なピル使用とは違って長期間継続するわけではないことも多いため、プラセボ錠を含まない飲み方もあります。
飲み忘れではなく副作用がひどくて途中で辞めたい場合には、医療機関に相談しましょう。
胸の張り・眠気・不正出血など考えられる副作用にはさまざまな種類があって、体質によってはピルが合わない人もいます。