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プラセンタは卵子の質や子宮内膜の厚みなどを改善し、不妊にも効果が期待できるとされています
プラセンタは哺乳類の胎盤のことで、赤ちゃんを育てる栄養が詰まっているものです
そのため不妊治療でも利用されることがあり、主には細胞の代謝や分裂を高める作用が期待できるでしょう。
この作用によって、子宮内膜の厚みを改善したり、卵子の質を高めたりすることにつながると言われています。
自分の抱えている症状に対して効果的かもしれないという場合は、利用を検討してみてもよいかもしれません。
プラセンタはホルモン作用の心配がない対策です
プラセンタにはサプリメントと注射の方法があります。
どちらもエストロゲンなどのホルモン作用はなくなっているため、不妊の方にエストロゲンを補う対策ではありません。
エストロゲン作用がなくなっていれば、子宮筋腫や子宮頸がんなどのリスクがある方でも、プラセンタは使うことができます。
プラセンタとは哺乳類の胎盤のことで、受精卵から出生にいたるまでわずか10ヶ月で成長させるのは、胎盤があるおかげだといえるでしょう。
胎盤は妊娠中に臨時でつくられる臓器で、妊娠中のみ円盤状のものが形成されます。
赤ちゃんと母体をつなぐ役割があり、母親から供給される栄養を受け取り、赤ちゃんの排せつ物を母体に処理してもらうものです。
プラセンタは医療機関でもプラセンタ療法として用いられているもので、肝疾患や更年期障害に対して健康保険が適用となります。
ほかにもアレルギー対策・美容面・疲労回復など幅広い目的でも活用されている施術法です。
婦人科では、更年期障害・不妊症・乳汁分泌不全・生理痛・生理不順・無月経・冷え性などの分野で使われています。
とくに更年期障害は保険も適用され対策しやすく、生理痛や冷え性に対しても結果を実感しやすいと考えられています。
プラセンタ療法は多数の効果が期待できます
プラセンタ療法では、不妊症に対し多数の作用が期待できます。
細胞の代謝を高める作用や、細胞分裂を促進する作用、末梢血流を促す作用などです。
プラセンタには細胞の呼吸を活発にして新陳代謝を高める作用が期待できます。
細胞が若々しくあるためには酸素が十分いきわたることが必要で、プラセンタで改善できれば、細胞の老化を防ぐと考えられるでしょう。
細胞分裂を高める作用では、卵子の質を高めるために役立ちます。
不妊症の方のなかで子宮内膜が厚くならず着床できない場合では、プラセンタの細胞分裂を促す作用で、子宮内膜の厚みを高める効果が期待できるでしょう。
月経1週間前に10mm以上の子宮内膜の厚さにならない方は、プラセンタを試してみてください。
プラセンタの末梢血流を促す作用は、冷えがある方におすすめです。
隅々まで血液が巡るようになれば、細胞に酸素や栄養が届けられ、老廃物の回収もしやすくなるでしょう。
血流は卵子の質や、子宮内膜の増殖にも影響すると考えられます。
プラセンタはほかにも、抗炎症作用・活性酸素除去作用・免疫力を高める作用なども期待できます。
早い段階から実感しやすいのは、美肌効果や、体が温まる作用です。
プラセンタ注射は皮下注射する方法です
不妊で悩まれている方がプラセンタ療法を受けるなら、クリニックで受けられるプラセンタ注射を選んでみましょう。
日本では厚生労働省から認可された、メルスモンとラエンネックの2つの注射薬があります。
メルスモンは乳汁分泌作用と更年期障害に対し保険が適用されているもので、ラエンネックは肝機能障害に対する保険適用があります。
不妊症は保険が利きませんから、どちらが適しているか医師に相談しましょう。
美容面ではどちらでも効果に違いがないとされています。
プラセンタ注射のよいところは、薬のように過剰に作用することはなく、人が本来持つ生理的機能を取り戻すことです。
そのため副作用の心配がほとんどありません。
不妊症のためのプラセンタ注射は自費となります。
注射を打つ場合は、週に1~2回くらいです。
細い注射針を使用しているため、注射を打つときの痛みを軽減させることができます。
注射を打つと2~3日くらい効果が持続するとされています。
2~3回治療を続けると、なんらかの効果を実感しやすいでしょう。
不調がある場合、最初は週に2回、症状が改善されれば週に1回に減らすことができます。
サプリメントや化粧品のプラセンタは豚や馬由来の胎盤を使っていますが、プラセンタ注射はヒト由来で有効成分が高く質がよくなっています。
ヒト由来のプラセンタは医療機関のみの取り扱いです。
(まとめ)不妊にプラセンタは効きますか?
プラセンタには、赤ちゃんを育てるための栄養が詰まっており、その栄養を不妊治療にも役立てることが出来るとされています。
具体的には子宮内膜の厚みを高め、卵子の質を向上させることなどに対して効果的と言われているのです。
プラセンタはホルモン作用がなく、腫瘍リスクがある方でも使えます。
肝疾患や更年期障害では保険が適用され婦人科では、不妊症・乳汁分泌不全・生理痛・生理不順・無月経・冷え性などの活用例もあるものです。
プラセンタ療法は不妊症に対し多数の効果が期待できます。
細胞の代謝を高め、細胞分裂を促進させ、末梢血流を促す効果です。
これらにより卵巣の質を高め、子宮内膜を厚くする効果が期待できるでしょう。
プラセンタ注射は皮下注射する方法で、メルスモンとラエンネックの2つの注射薬があります。
不妊症に対しては自費となり、週に1~2回打つとよいでしょう。
2~3回の治療でなんらかの効果が出やすいとされています。