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不妊にハーブティーは補助として使うことができます
特定のハーブティーを飲めば、不妊が解消されるといった医学的根拠はありません。
しかし不妊の原因となっている冷えやホルモンバランスの改善にハーブティーは役立つため、不妊対策の補助としては活用できるでしょう。
ハーブティーはカフェインが含まれていないものが多く、妊活中だけでなく妊娠中も継続して飲み続けられるメリットもあります。
冷えは不妊の原因の1つです
体の冷えは不妊の原因の1つです。
冷えている状態では血行が悪くなり、酸素や栄養が体にいきわたることができません。
酸素や栄養不足があれば、妊娠に重要な卵巣や子宮へのダメージも考えられるでしょう。
血流不足は、ホルモンが十分にいきわたらず、不妊の原因の1つだと考えられています。
体が冷えている場合は、毎日しっかり湯船につかり体を温める習慣が必要です。
シャワーだけだと体が温まることができず、体が冷えてしまう恐れがあります。
ハーブティーのように温かい飲み物を活用し、体の中から温める方法もおすすめです。
冷えで見逃せないのが、ストレスによる自律神経の乱れでおこる症状です。
不妊治療でストレスがかかっているのも、治療成績を下げる原因となることがあります。
そのような際にもハーブティーを飲んでリラックスしてみましょう。
不妊治療中にも使えてストレスを和らげる作用が期待できるハーブティーは、ローズヒップです。
ビタミンCが豊富に含まれているのが特徴で、ストレス対策ができます。
女性ホルモンを整えるためにもビタミンCは役立ちますから、不妊治療中の方に人気があるハーブティーです。
ローズヒップにはリコピンや鉄分、カルシウムも含まれています。
抗酸化作用がある物質やミネラルで、妊娠しやすい体つくりをしてみましょう。
不妊症の原因の多くはホルモンバランスの乱れです
不妊症の原因で多いのが、ホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスの乱れといっても、いろいろな不妊の原因があります。
妊娠できる正常なホルモンバランスであれば、毎月生理がきて卵胞が正常に発育して排卵があり、黄体も正常な状態です。
ところが不妊症の場合は、黄体の状態が悪い、排卵や黄体の両方が悪い、まったく排卵がしていない、排卵もなければ生理もこない状態にわけることができます。
黄体の状態が悪いと、月経周期は短く、排卵後基礎体温が上がりません。
月経周期が短いということは黄体期が短くなっていることで、エストロゲンやプロゲステロンの働きで受精卵のベッドになる子宮内膜が変化できていない状態です。
黄体が働いていなくても、排卵や受精には問題がないのですが、子宮内膜が十分厚くならず受精しにくくなっています。
月経があっても排卵がない場合は、多嚢胞卵巣症候群のことが多くなっています。
未熟な卵胞があって、排卵がおこりにくくなるタイプです。
脳下垂体から黄体形成ホルモンが大量に分泌され続け、男性ホルモンが過剰になります。
体毛が濃い方や、ニキビができやすい方はこのタイプの可能性があるでしょう。
または不妊症の場合、器質異常がみられないタイプもあります。
ホルモンバランスが乱れている原因や、ストレス・肥満・痩せすぎの影響も考えられるでしょう。
ホルモンバランスの乱れ対策にはシャタバリがおすすめとされています
不妊の原因になりやすいホルモンバランスの乱れを、自然な形で対策したいと考えるなら、シャタバリというハーブティーを活用してみましょう。
シャタバリはアーユルヴェーダで使われているお茶で、生理不順や不妊対策に用いられてきました。
シャタバリのハーブティーは手に入りにくいことがあるため、医師に相談してみてください。
妊活ブレンドのハーブティーにシャタバリが含まれていることもあります。
シャタバリが不妊対策として使われているのは、植物性エストロゲンが含まれているためです。
植物性エストロゲンにより、ホルモンバランスを整えることができると考えられています。
シャタバリはアーユルヴェーダにより、更年期障害の対策としても使われるハーブです。
ほかにも授乳中の方が母乳の出をよくする目的や、若い女性の生理不順などにも使われています。
シャタバリはインド原産の植物で、アーユルヴェーダではラサヤナともいわれています。
インドではハチミツ漬けにしておやつとしても食べられている植物です。
根にはサポニンが多く含有していることがわかっており、滋養強壮や免疫力対策にも使われています。
不妊対策としては女性用だけでなく、男性にも効果があるとされているハーブです。
(まとめ)不妊にハーブティーは効果がありますか?
特定のハーブティーで不妊が解消されるという医学的根拠はありません。
しかし不妊の原因となっている冷え性やホルモンバランスの改善に役立ち、ノンカフェインのものが多いことから、補助としては使えます。
冷えは不妊症の原因の1つです。
血行が悪くなり全身に酸素や栄養が届きにくくなって、妊娠に重要な卵巣や子宮への影響が考えられます。
ストレス対策も不妊対策におすすめです。
不妊の原因の多くはホルモンバランスの乱れでおきています。
黄体期が短ければ子宮内膜が厚くならず受精卵が着床しにくくなります。
月経があっても排卵がなければ多嚢胞卵巣症候群の可能性があるでしょう。
ほかにも器質的問題がない場合も考えられます。
不妊対策を自然な形でホルモンバランスを整えたいなら、アーユルヴェーダで用いられるシャタバリのハーブティーを飲んでみましょう。
植物エストロゲンが含まれ、サポニンも含有しています。