目次
反り腰など姿勢の悪さが、妊娠しにくい体の原因に関与しているという考え方もあります
子宮や卵巣につながる神経は腰椎の2~3番目あたりを通るとされています。
反り腰の方は、その部分が圧迫され神経命令が上手く伝達されにくいという傾向があり、そのため不妊の原因のひとつになっているという考え方があります。
安産も姿勢との関係があるため、不妊治療中から反り腰の有無に関わらず、正しい姿勢を身に付けることは大切だと言えます。
反り腰は骨盤の歪みや卵巣に繋がる神経の圧迫につながります
壁に背中をつけてまっすぐ立ったときに、腰のあたりに握りこぶし程度の空間ができる姿勢のことを反り腰と言います。
反り腰の方は、慢性的に腰に負担がかかることになり腰痛の原因になるとされています。
骨盤前傾を同時に起こしているケースが多く、反り腰は腰痛だけでなく、骨盤の歪みに大きな関係があるとされています。
骨盤は本来左右対称なものですが、それが歪んでどちらかに引っ張られると、それにともなって子宮の形が変形します。
子宮の形が歪むと受精しにくくなったり、血流が悪くなったりするなどで妊娠しにくい体につながるとされています。
骨盤の歪みが大きい場合には、無事に妊娠できた場合でも、流産に繋がってしまうこともあります。
反り腰の場合、腰椎の2~3番目あたりにズレが生じやすくなります。
腰椎の2~3番目は卵巣や子宮につながる神経が通っていることもあり、圧迫されると神経の伝達が上手くいかないことにもなりかねません。
子宮や卵巣の機能を低下させないためにも、反り腰を治すように心がけましょう。
反り腰はストレッチである程度改善することができます
反り腰は主に腰や背中の筋肉に負荷がかかり長時間緊張状態が続いている状態により悪化します。
肋骨から骨盤までに筋肉やお尻の筋肉までのバランスが崩れるために起こります。
反り腰改善に骨盤矯正をすすめるのを耳にすることがありますが、骨盤に急に強い力を加えると、反り腰がかえって悪化してしまう可能性もあります。
骨盤の歪みだけを正しても、支える筋肉がついていかなければまたすぐに元に戻ってしまします。
反り腰になっている場合は、周辺の筋肉がそれに合わせて硬くなってしまっているため、まずはストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めるとともに、内臓や骨盤を正しい位置で引っ張れるように筋肉を鍛えることが大切です。
ただし足の歪みが原因で反り腰になっている場合は、足の歪みを改善することが先決です。
- 壁に垂直になるように仰向けに寝転がり、膝を90°に曲げ、その状態で足の裏を壁にぴったりとつけます。
- そのままお尻を持ち上げながら、骨盤が後ろに倒れるように意識します 太ももの前面に力が入りすぎないように気をつけ、お尻の力を使うことを意識しましょう。
- 腰の後ろに丸みを作るイメージでキープしましょう。
骨盤の歪みは自律神経やホルモンバランスの乱れにもつながります
骨盤の歪みがあると、ひどい腰痛や背中の筋肉のコリを感じるものですが、骨盤の歪みの症状は、腰痛や筋肉のコリだけではありません。
骨盤の歪みはつながっている背骨にも影響し、背骨の内側を通る自律神経にも影響を与えます。
自律神経が乱れると、精神的な負担がかかるだけでなくホルモンバランスの乱れにも繋がり、不妊の原因を作ってしまうことがあります。
他にも体のバランスが崩れることで血流が悪くなり、女性に多い冷え性を起こしてしまいます。
血流が悪くなると老廃物を体の中に貯め込みがちになり便秘やむくみの原因になることも分かっています。
基礎代謝も下がるため、痩せにくい体にもつながります。
骨盤が歪むと子宮や卵巣付近の血流にも影響し、本来の機能を発揮できなくなることもあります。
妊娠に必要な卵巣の機能を低下させないためにも、反り腰を改善して骨盤のゆがみを治し、正しい位置で子宮をキープできるようにすることをおすすめします。
(まとめ)妊娠しにくいのは反り腰と関係があるの?
反り腰の人は、子宮や卵巣に繋がる神経を圧迫してしまうことがあります。
卵巣機能を低下させないためにも、正しい姿勢で妊娠しにくい体からの脱却をはかりたいものです。
姿勢の歪みは難産傾向にあるともされ、正しい姿勢にはメリットが多いと言えるでしょう。
反り腰と骨盤前傾はセットで症状として現れることが多く、腰だけでなく体の内側、つまり骨盤の歪みや神経に影響を及ぼすことがあります。
特に不妊の場合は反り腰からくる骨盤の歪みが子宮の変形につながることが多く、注意が必要です。
反り腰を改善するには、急激に力を加えるのではなく、硬くなっている筋肉を少しずつほぐし、骨盤や内臓をきちんと正しい位置でキープできるように鍛えることが大切です。
家でもできる簡単ストレッチを取り入れて反り腰を改善させましょう。
反り腰が原因で骨盤が歪むと自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れて不妊の原因になることがあります。
卵巣や子宮付近の血流が悪くなると、本来の機能が発揮できないこともあります。
反り腰を治して妊娠しやすい体に近づけましょう。