卵巣が多嚢胞性卵巣症候群になることで不妊につながる場合があります


多嚢胞性卵巣症候群(PCO)とは、卵胞がうまく育たず排卵できないことですが、直接の不妊の原因ではないと言われています。

PCOの症状には月経不順や月経過多などがありますが、原因は解明されておらず内分泌異常や糖代謝異常が考えられています。

そのため肥満にならない生活を送ることでPCOの予防が期待できるでしょう。
また卵巣の異常について心配がある時は不妊治療を行うクリニックの受診がおすすめです。

多嚢胞性卵巣症候群は卵巣で卵子がうまく育たない状態です

多嚢胞性卵巣症候群はPCOと略して呼ばれることもあり、PCOは卵巣で起こる排卵障害のひとつにあたります。

まず排卵がどのように起こるかというと、平均ひと月の周期で卵子を包んでいる卵胞が成熟し2cm位になった時破裂して卵子が飛び出すのです。

しかしPCOの状態では卵胞の成熟がいくつも起こり、十分な大きさまで育つことができず排卵まで到達できなくなってしまいます。

PCOは病気ではない

排卵できないというと、病気のようにとらえがちですがPCOは病気ではなく、直接不妊を招いている原因とも言い切れません。

なぜならPCOがあったとしても不妊治療を行うことで排卵を促し、人工授精などによって妊娠を目指すことができるからです。

PCOの症状

次のような症状に思い当たり、妊娠を希望する時は不妊治療を行うクリニックで相談してみましょう。

  • 月経不順や無月経
  • 声が低くなった・ニキビが悪化した・毛深くなった
  • 肥満
  • 月経過多や出血が止まらない

PCOを引き起こす原因を知り引き起こさないセルフケアをしましょう


PCOがなぜ起きるかという原因とそれを避けるまたは改善するためのセルフケアに取り組んで、不妊を予防しましょう。
しかしすでに心配な症状が見られる時は早めに受診することをおすすめします。

多嚢胞性卵巣症候群の原因

実ははっきりとしたPCOの原因は解明されておらず、これを治せばよいということはわかっていません。
しかし以下が原因である可能性が高いと言われているため、改善を目指すことがおすすめです。

内分泌異常

卵胞がうまく育たない原因として、排卵を起こすための黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌異常が挙げられます。

PCOがある状態では黄体化ホルモンの分泌量が多くなって分泌バランスを崩してしまうため、卵胞が育たず排卵が起きません。

しかし排卵が起きないと排卵を起こそうとしてさらに黄体化ホルモンの分泌量を増やすため、ホルモンバランスの乱れが悪化するとされているのです。

糖代謝異常

インスリンとの関係があるとの説があり、多嚢胞性卵巣が影響してインスリンの分泌量が増え、男性ホルモンが増加すると言われています。

肥満にならないよう心がける

考えられている原因から肥満はPCOに関わりがある可能性が高いため、普段から肥満にならないよう心がけるとよいです。

忙しさやストレスから食べ過ぎや飲みすぎ、運動不足など肥満を引き起こしやすい要因はたくさんありますが、ひとつずつ対策を行ってPCOを防ぎましょう。

卵巣の異常が心配な時は不妊症対応の病院を受診しましょう

月経不順や月経過多、PCOなど心配な症状がある時は早めに病院で診察を受けましょう。
そして妊娠を希望している場合、パートナーと一緒に出かけて不妊治療の相談してみてはいかがでしょうか。

その場合の受診先は、不妊治療を行っている次のような病院がおすすめです。

不妊治療の実績が多い

クリニックの公式サイトでこれまでの治療実績が掲載されており、最新のデータに常に更新されていることです。
不妊治療の成功実績が詳しく載っていることで信頼でき、安心して受診できるでしょう。

説明会などが充実している

不妊治療は知らないことがたくさんありますが、クリニックであらゆる説明会や相談会が行われていると基礎知識を学ぶことができ、治療への理解を助けます。

気になることを受診時以外にも相談できる窓口が用意されていると不安を取り除きやすくなるでしょう。

アクセスが便利

PCOの治療や不妊治療に取り組む場合、何度か通院する必要がありますが、通いやすさも欠かせないでしょう。

たとえば仕事をしながらの場合、通院のために多くの時間を割くことは難しいので職場や自宅から近いことや駅からすぐなどアクセスが便利な立地もポイントです。

(まとめ)卵巣が原因となって引き起こされる不妊とは?

1.卵巣が多嚢胞性卵巣症候群になることで不妊につながる場合があります

多嚢胞性卵巣症候群は不妊の直接的な原因ではありません。

しかし原因が解明されていないため、肥満にならないことを心がけた生活を送ってPCOを防ぎましょう。
もし気になる症状がある時は早めの受診がおすすめです。

2.多嚢胞性卵巣症候群は卵巣で卵子がうまく育たない状態です

排卵障害のひとつにあたるとされる多嚢胞性卵巣症候群はPCOと呼ばれることもあります。

PCOは不妊に関する病気ではないため直接の原因にはならず、卵胞の成熟を促して排卵へ導くことが期待できるでしょう。

3.PCOを引き起こす原因を知り引き起こさないセルフケアをしましょう

まだPCOが起きる原因は解明されていませんが、内分泌異常と糖代謝以上の可能性が高いと言われています。

そのため肥満にならないよう普段の生活を見直し、健康的に過ごすことでPCOを予防しましょう。

4.卵巣の異常が心配な時は不妊症対応の病院を受診しましょう

卵巣の異常が疑われる症状がある時は早めに受診することで、妊娠を希望する場合は夫婦一緒に出かけましょう。

その時のクリニック選びのポイントは、実績多数・説明会や相談会がある・アクセスが便利などです。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産科婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
お問い合わせ 0120-853-999
院長 小松保則医師