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不妊治療の平均期間は約2年といわれています
不妊治療にかかる期間は3ヶ月以内から2年以上までさまざまなパターンがありますが、平均的な期間は2年間ほどといわれています。
不妊治療は今まで不妊が続いていた期間やご夫婦の年齢などによって原因や向いている方法が異なるのです。
事前の問診や検査をしっかりと行ってから状況にあった施術が受けられるのですが、排卵周期に合わせた検査だけで1~2ヶ月かかる場合もあります。
妊娠するまでの期間は年齢や症状などによって異なります
不妊症の原因には、排卵因子・卵管因子・子宮因子・免疫因子・男性因子、そして原因不明の不妊症などがあります。
ホルモンバランスの乱れなどによる排卵障害が起きている場合には、体質改善やホルモン剤の処方などで改善するまでの期間が必要です。
クラミジアなどの性感染症にかかっていたことに気づかないでいた場合には、性感染症が進行して卵管などに炎症が生じ卵管閉塞となっていることもあり施術をします。
子宮内膜症の発症や子宮筋腫ができていることによる子宮の問題が不妊の原因になっているときには、それぞれ改善のための施術期間が必要な場合もあります。
とくに子宮筋腫は30歳を過ぎた女性の20~30%がかかるといわれ、年齢によって子宮の状態が悪くなる可能性が出てくるため子宮の健康にも注意が必要です。
定期的に検診を受けることで、不妊原因になる病気を早期発見して健康な身体を維持するように気をつけていれば、不妊治療を受けるときにも短期間での改善が期待できるでしょう。
不妊治療では段階ごとにステップアップする治療が受けられます
不妊治療は女性の排卵周期に合わせて行われます。
不妊治療にはタイミング法や人工授精、体外受精などの方法があり、排卵時に合わせてそれぞれの方法を順番にステップアップして行う場合が多くあります。
最初に受けることになるのがタイミング法で、超音波検査や尿検査などから排卵日を予測する方法です。
タイミング法を半年ほど行っても妊娠しなかった場合には多くの方が次のステップに進みます。その半年で約50%の方が妊娠しているとされるため、この段階で終了する方は多いといえるでしょう。
次のステップとなる人工授精は、排卵日に合わせて男性の精子を採取して人工的に子宮に注入することで妊娠する確率を上げる施術です。
妊娠しやすくするために排卵誘発剤の摂取をしながら行うこともある施術で、この人工授精を受けた方は約80%が7回目以内に妊娠するといわれています。
検査からタイミング法、人工授精を行ったここまでの時点で妊娠する方は全体の約80%といわれていますが、まだ妊娠していない残りの約20%の方は体外受精に切り替える場合が多いです。
体外受精は卵巣から卵子を採卵して、体外で卵子に精子を合わせる方法で、受精が確認できたら受精卵を培養してから子宮内に戻して着床するのを待ちます。
体外受精の成功率は1周期で約26%とされているため、回数を重ねることで妊娠の確率が上がると言われているのです。
不妊治療を受ける方は年々増加しています
日本では出生数が右肩下がりに下がっている状況ですが、不妊治療を受けているご夫婦は年々増加しています。
平成12年頃には出産時の女性の年齢は20代に多かったのですが、平成23年には30代で出産する女性の方が多くなっているというデータがあるのです。
平成23年時点では約4分の1の女性が35歳以上で出産していることから、女性の出産年齢が上がっているため不妊に悩む方が増えて不妊治療を受けているご夫婦の数も増加しているという可能性があります。
女性に限らず男性の年齢が上がることでも妊娠する確率が下がります。
近年の晩婚化に夫婦ともに仕事で忙しい環境では、自然妊娠を待っているよりも不妊治療を受けた方が妊娠の確率が上がるといえでしょう。
不妊治療にかかる期間の平均は約2年といわれていますが、不妊治療のうち体外受精を行った女性の約40%は40歳以上ともいわれます。
年齢が上がるほど不妊治療の期間が長くなる可能性が高いため、不妊治療を短い期間で終えたいと思っている場合には早めに医師に相談したほうがよいでしょう。
(まとめ)不妊治療にかかる平均期間はどのくらい?
不妊治療にかかる期間は3ヶ月以内から2年以上までさまざまですが、平均的な期間は約2年といわれます。
事前の検査だけでも排卵周期に合わせて行われるため、1~2ヶ月かかる場合があるでしょう。
不妊症の原因には排卵因子や卵管因子、子宮因子などさまざまなものがあります。
排卵障害などの排卵因子ではホルモンバランスの改善期間が、卵管閉塞などの卵管因子では改善のための施術期間が必要です。
不妊治療にはタイミング法や人工授精、体外受精などの方法があり、排卵時に合わせて施術を受けることになります。
人工授精までの施術で2年ほどの期間になりそこまでに約80%の方が妊娠するといわれているのです。
近年では女性の出産年齢が上がり、30代で出産する女性が多くなっています。
不妊治療にかかる平均期間は約2年といわれていますが年齢が上がるほど不妊治療の期間が延びる可能性が高くなるため、早めに医師に相談した方がいいでしょう。