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不妊症の人がプールで運動しても問題ありません
不妊症の治療において、運動するのはよいことです。プールでの運動は全身運動になり、しかも水の中であるため体の負担も少なくて済みます。
激しい運動ができない人にも取り組みやすいでしょう。ただしプールに入る前後の行動によっては体調を崩すことがあります。
プールの最中よりむしろその前後に注意すべきことを知っておきましょう。
プールでの運動は不妊症の治療にもよいものです
そもそも適度な運動をすることは、不妊症の人にとってよいことだと言われています。もちろん、プールでの運動も例外ではありません。
水中での運動は、全身運動にあたるため全身の筋肉を余すことなく使うことができます。また浮力により、陸上での運動よりも体に負荷がかかりにくくなる点もポイントです。
肥満の人や、運動が苦手な人、あるいは腰痛など持病がある人でも、少ない負担で全身運動に取り組むことができるでしょう。
そのほか、単純に運動することが好きではない人にも比較的ハードルが低いのも魅力といえます。
学生時代、プールの授業を楽しみにしていたり、海へ遊びに行ったりした経験のある人も多いでしょう。
またプールでゆったりとウォーキングしているだけでも、実は陸上でのウォーキングより大きい運動量になります。
ストレス解消にもなるため、不妊症の対策として運動を探しているのであれば、プールは選択肢として優秀な存在です。
プールに入る前と入ったあとのケアに気をつけましょう
不妊症の人の中には、「プールに入ると、冷たい水の中で体が冷えてしまい、体に悪いのではないか」と考える人もいます。たしかに体が冷えること自体は、不妊症の人にとってよくありません。
しかし全身運動を行うことで血流が良くなり、かえって体が温まると考えられるため、プールの中で運動をすることは不妊症の人にとってとくに問題ではありません。
注意しなければならないのは、むしろプールに入る前と、あとの行動になります。
たとえば温かいお風呂に入ったあとでも、濡れた髪や体をそのままにしておけば風邪を引いてしまう原因になるでしょう。
同じようにプールに入ったあとはしっかりと温かいシャワーを浴びたり湯に浸かったりしてから髪や体を乾かして、体を冷やさない対策が重要です。
またプールに入る前は準備運動をして体を温めておく、ということも意識しましょう。怪我の防止としても大切なことです。
その他、プールはできれば温水プールを選んだ方が、体を必要以上に冷やさずに済むでしょう。
このようにプールで運動することそのものよりも、その前後のケアを意識することが、不妊症の人が体を冷やさずプールを使いこなすコツと言えます。
週3回を目安に、自分のペースでプールに入りましょう
プールでの運動は水の抵抗を受けるため、意外とエネルギーと体力を消費します。陸上でのウォーキングにおけるカロリー消費が1時間に160kcalと言われるのに対し、プールでの消費カロリーは、ウォーキングであっても1時間で360kcalにもなるのです。
そのためいくら運動不足解消のためにプールを利用していたとしても、やりすぎは体力を消費しすぎるため良くありません。運動は続けなければ意味がないため、週2~3日くらいを目安にプールに通うとよいでしょう。
時間も、自分の体に負担がかからない程度なら問題ありません。しかしだからといってあまり長時間水の中にいるとそれこそ体を冷やしてしまいかねないため、ほどほどにしておきましょう。
激しくクロールで泳ぐのではなく、ゆったりとしたウォーキングを続けるだけでも十分です。もちろん、泳ぎたいなら泳いでも構いません。
長く続けるためにも、通いやすいところを選ぶとよいでしょう。またジェットバスやサウナ、銭湯など体を温める設備がついているところだとなお安心です。
一緒に通える仲間を作ったり、同じようにプールに通っている人と仲良くなったりすることも続けていく秘訣と言えます。自分の体力の範囲内で、ペースを掴んで取り組んでいきましょう。
(まとめ)不妊症の人がプールに入ってもいいの?
不妊症の人でもプールの運動は問題ありません。プールには運動量の割に負担が少ないなどメリットも多くあります。
ただし体調を崩さないよう、プールに入る前と入ったあとのケアには注意しておきましょう。
プールでの運動は浮力によって、肥満の人や運動が苦手な人、持病がある人でも比較的取り入れやすい運動となっています。
ストレス解消にもなるため、プールが好きならプールでの運動はよい選択肢です。
温水プールに入る前に準備運動をし、プールに入ったあとにはシャワーやジェットバスで体を温めることを忘れないようにしましょう。
ケアの不足は、不妊症の人が心配するような体の冷えに繋がります。
プールでの運動は陸上に比べて水の抵抗がある分、体力とエネルギーを消費します。やりすぎは禁物です。週2・3日を目安に自分のペースで運動を続けましょう。
設備の整った通いやすいところを選んだり、仲間を作ったりするのも続けるためには重要です。