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ストレッチは不妊症対策によいと考えられます
不妊症の人が自分で簡単にできる対策を探している場合、ストレッチはよい方法だといえるでしょう。ストレッチには不妊症の人が陥りがちな、ストレスや運動不足の解消、骨盤の歪み矯正などさまざまなことに役立ちます。
ストレッチだけで不妊症が解決できるわけではありませんが、メリットは多いので上手に利用していきましょう。
ストレッチには、不妊症対策によいことがたくさんあります
不妊症は、さまざまな原因がいくつも重なって起こることが多いと言われています。病気だけでなく、肥満・ストレス・運動不足・喫煙など、日常の些細な習慣が影響していることもあるのです。
そこでストレッチを取り入れることで、日頃からの悪い生活習慣のいくつかを正すことができるでしょう。
具体的にはストレッチをすることでまず血流が良くなり、体が温まるため、冷え性の改善に役立ちます。
また血流が良くなることで、血液の流れに乗って全身に酸素や栄養が行き渡るため、卵巣機能の維持も期待できるでしょう。その他、自分の好きなストレッチを行うことでストレス解消や運動不足の解消などにもなるはずです。
ストレッチは他の本格的な運動と違い、自宅で好きな格好で、好きな時間に気軽にできるのもメリットの1つです。
ただしストレッチは少なくとも数ヶ月は継続していくことが前提となります。
ムリなく続けていけるよう、寝る前やテレビを見ながらなど、ストレッチを行うタイミングを日頃の生活と関連づけて、意識せずとも行えるように習慣化していくとよいでしょう。
骨盤は妊娠のために大切な役目を担っています
ストレッチの、もう1つ大切な役割が骨盤の矯正です。骨盤は、体の仙骨を中心に広がった、子宮や卵巣などの臓器を支える重要な部位です。
この骨盤が歪んでしまうと、子宮や卵巣が圧迫されたり、位置がずれたりしてしまいます。
その結果、受精卵がうまく着床できなかったり、卵管が塞がったり癒着してしまったり、あるいは子宮内膜症などの病気の原因となったりなど、不妊症になりやすくなるようなさまざまな影響があると言われているのです。
また骨盤は背骨や腰、脚など全身に関連するため、不妊症かどうかに関係なく健康を維持するためには大切な場所となっています。
しかしながら残念なことにほとんどの人の骨盤が歪んでいると言われています。試しに、片足だけでバランスをとって30秒ほど立ってみるとよいでしょう。
バランスをとり続けられずふらついたり、すぐに両足をついてしまったりするのは、骨盤が歪んでいる証拠です。
骨盤を歪めてしまう行動には、普段から左右の足どちらかだけに体重をかけていたり、デスクワークや、1つの場所から動かない立ち仕事をしていたり、鞄を常にどちらかの肩にかけていたりといった行動が挙げられます。
ストレッチをするとともに、体の左右均等に負担を分けるようにして、普段から骨盤を歪ませない行動を意識しましょう。
骨盤を矯正するようなストレッチをしてみましょう
では実際にどんなストレッチがよいのか、骨盤矯正に役立つストレッチの一例をご紹介します。ストレッチは続けることが大切であるため、できるだけ簡単なものがよいでしょう。
1.まず、布団やマットの上など安定したところに仰向けに寝ます。
2.その状態のまま、膝を立てます。
3.足裏をしっかりと床につけたまま、両膝を左にぐっと倒し、その姿勢をキープします。
4.次は反対の右に倒し、またキープします。
これを10回ほど繰り返しましょう。また両足を軽く開いて立ち、腰をぐるぐると時計回り、反時計回りに30回ずつ回すという方法もあります。
ストレッチの方法には多くの種類があるため、自分に合った、やりやすいと思うものを選びましょう。またストレッチであっても下手に力を入れると筋を痛めるなど怪我の原因になります。
体が硬く動かない時はムリに曲げないようにしましょう。あるいは筋肉をほぐしてからストレッチを行うといったことも大切です。
お風呂上がりや運動後など、体や筋肉が温まり、ほぐれている状態でやるのもよいでしょう。
(まとめ)不妊症にストレッチは効果があるの?
ストレッチは運動不足の解消や骨盤矯正などさまざまなメリットがあります。自分で簡単にできることも魅力の1つです。
不妊症対策の一環として積極的に取り入れていくとよいでしょう。
ストレッチを取り入れることで、血流をよくすることに役立ちます。血流が良くなることで冷え性の改善や卵巣機能の維持に貢献するでしょう。
またストレスや運動不足解消が自宅で行えるのもポイントです。無意識で行えるよう習慣化していきましょう。
ストレッチがとくに不妊症によい理由の1つとして、骨盤矯正に役立つという点があります。骨盤は子宮や卵巣などを支える重要な部位です。
普段片側だけに体重をかけていたり、運動不足だったりすると骨盤が歪みやすいため注意しましょう。
ストレッチの方法はたくさんあるため、自分にあった方法を選びましょう。寝ながらできるものもあります。
また筋肉がほぐれているタイミングで行うことで怪我の防止になるでしょう。