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一次卵胞から排卵できる卵子になるまで180日位が正常な成長速度です
胎児の頃から持っている原始卵胞が思春期を迎えて一次卵胞へ成熟します。そして一次卵胞から二次卵胞へは120日以上、二次卵胞から成熟卵胞そして卵子となって排卵されるまでは60日以上かかるのです。
しかし成長速度が遅い原因は分かっていませんが、女性ホルモンと大きく関わりがあります。したがって女性ホルモンの分泌を整える生活習慣に取り組むことがポイントで、たとえば食材の数の多いメニューを用意する、睡眠不足を避けるなどがあります。
思春期を迎えた頃から一次卵胞が成熟を始めます
胎児の頃に卵子のもとになる細胞がつくられ、誕生した時には卵子の数がすでに決まっておりそれ以上は増えません。そして卵子のもとの細胞は思春期で二次性徴を迎えた時に成熟を始めます。
胎児の頃から持っている原始卵胞の休止は思春期で再び成熟をはじめ、15~20個ずつ成長していきます。この時の期間は個人差があり、どの位で一時卵胞まで成熟するかははっきりしていません。
そのため、この時期の成長速度は省いて正常な卵子の成長速度を出しています。
120日以上の期間をかけて一次卵胞は二次卵胞へ成長し、二次卵胞の後半の時期になった時、卵胞刺激ホルモンに対する反応が良くなります。
そして二次卵胞の中でも直径が5㎜以上になると成熟卵胞となり、排卵を迎える準備をするのです。
同時に二次卵胞は成長をしていますが、その中でも成熟した物は成熟卵胞になりますが、これまでの成長速度は60日以上です。
成熟卵胞から分泌されるホルモンにより、成熟が完了して卵子となり排卵されます。
卵子の成長速度が遅い原因ははっきりしていません
一次卵胞から排卵までを合計すると180日以上ですが、その段階がなかなか進んでいかない場合、卵子の成長速度が遅いことになります。しかし何が原因で成長速度を遅くしているかははっきりしておらず、これを治療すれば成長速度が正常になるとは言えないのです。
しかしながら卵子の成長にはホルモン分泌が大きく関わっており、それぞれの段階でホルモン分泌がスムーズに行われなければ成長が進んでいきません。そのためホルモン分泌を整えることも卵子の正常な成長には必要です。
卵子の成長速度が遅いと排卵が起きないこともあるため、排卵が定期的に起きているかを確認するには基礎体温をつけておきましょう。朝起きて動かずにベッドや布団の中で体温を測りますが、低温期と高温期の2層に分かれます。
そして低温期から排卵を境に高温期へと変わるため、この変化があれば排卵は起きているでしょう。もし基礎体温のグラフが低温期と高温期で分かれておらずきれいなグラフにならない時は、一度受診することをおすすめします。
女性ホルモンの分泌を整える工夫をしましょう
卵子の成長速度には女性ホルモンのスムーズな分泌が必要なため、それを妨げる原因がないか確認しましょう。たとえば女性ホルモン分泌を乱れさせやすい原因には、大きなストレス・栄養の偏った食事・喫煙・ムリなダイエットなどがあります。
できるだけ数多くの食材を毎日の食事で使うようにし、カロリーの高い物の取りすぎは避けましょう。大豆製品には女性ホルモンのエストロゲンに似た成分が含まれるため、適度に継続して取ると良いです。
他にはカルシウムを補う小魚や乳製品、食物繊維も十分取りましょう。
睡眠が足りていないとストレスの影響を受けやすくなるため、夜は早めに眠り、できるだけ睡眠の質を高めましょう。
もし寝る時間が遅くなったとしても起床時間は普段と同じにし、生活のリズムを乱さないこともポイントです。また質の高い睡眠のためには、寝る2時間前にはスマホの電源を切り、テレビも控えましょう。
(まとめ)卵胞から卵子になるまでの成長速度はどの位?
一次卵胞から卵子となり排卵されるまでには180日以上かかります。これより成長速度が遅い場合の原因は分かっていないものの、ホルモン分泌の影響が考えられるでしょう。
そのため生活習慣を整えることがスムーズな分泌につながります。
一次卵胞から120日以上かけて二次卵胞へ成長し、二次卵胞から成熟卵胞となり卵子として排卵されるには60日以上かかります。そのため正常な成長速度は180日以上と言えるのです。
卵子の成長速度が遅い原因ははっきり分かっていませんが、多くのホルモン分泌が必要なことからホルモン分泌の乱れの影響もあるでしょう。排卵があるかを知るには基礎体温をつけるとわかりやすく、低温期と高温期に分かれていれば排卵は起きているでしょう。
女性ホルモンの分泌を整えるには、大きなストレスや栄養バランスの悪い食事、喫煙などは避けましょう。女性ホルモンの安定に役立つ食事は、できるだけ豊富な食材を使った物で、大豆製品・小魚・乳製品・食物繊維は不足しないように取ります。