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ピルを使って卵巣を休め、卵子の数の減少を防ぐことを期待できます
低用量ピルを飲むと排卵が抑制されることから卵巣を休められます。排卵が起きない間は卵胞が成熟して卵子にならないことから、卵胞の減少につながるのです。
そしてピルはPMSや月経不順の改善にも役立つため、将来の妊娠だけでなく生理で悩んでいる時にも使われます。また、ピルでホルモンバランスを整えるだけでなく普段の生活習慣の改善も合わせて行いましょう。
ピルは排卵を抑制し、卵巣機能を休めます
経口避妊薬として知られるピルですが、妊娠を目指す人が卵巣を休める目的でも用いられるようになりました。しかし、不妊治療の一環としてピルを使うだけではなく、将来妊娠はしたいけれど今すぐには難しい人にも使用されることがあります。
主に使われる低用量ピルには、エストロゲンとプロゲステロンがバランス良く含まれています。そのため自分の卵巣から分泌されるそれらのホルモンよりも穏やかな分泌で脳へ届くため、激しい増減がありません。
すると脳は排卵を起こそうとしないため卵巣はその間休むことになるのです。
排卵を起こすために卵巣では卵胞を成熟させて卵子に発育させています。
ですがこのもとになる細胞は排卵のたびに新しくつくられることはなく、生まれた時から持っているため、数には限りがあるのです。そのため妊娠を望まないうちから排卵していると、卵子の数が減ってしまうことから、卵巣を休めて排卵をストップすることにメリットがあります。
卵巣を休めたい時には3週間決まった量のピルを継続して飲み、1週間服用をやめると軽い生理が起きます。そして、妊娠を望む時になればピルの服用をやめて性交を行いましょう。
PMSの緩和にもピルの服用が役立ちます
PMSとは月経前症候群のことで、生理が始まる前の3~10日に起こる、精神的または身体的な症状で生理が来ると症状が弱まったり消えたりします。このPMSが現れる理由にホルモンバランスの乱れがあり、ピルを服用するとホルモンバランスが整いやすくなるため、症状の緩和に役立つのです。
そして月経不順もピルを飲むことで改善でき、これは3週間ピルを服用して1週間飲まないでいる時生理が起きるため、28日周期に整います。このような飲み方を継続すると一定に生理周期が整い、ホルモンバランスの乱れも整うため、生理にともなう不調も改善されます。
日本で低用量ピルを入手するにはクリニックで診察を受けて処方してもらわなくてはなりません。もし不妊症などの病気や症状があれば一部保険適用になりますが、不妊予防の目的などでは自己負担になることもあります。
また日本ではピルがあまり普及しておらず申し出づらいと感じるかもしれません。ですが将来の妊娠に向けた相談をしピルの服用を考えていると医師に伝えてみましょう。
ピルだけに頼らず普段の生活もホルモンバランスに配慮しましょう
低用量ピルを服用していればホルモンバランスは整いやすいですが、薬に頼ってムリな生活をしていれば不調をきたしかねません。そのため、ピルを飲みつつホルモンバランスを整えるための生活に改善しましょう。
この時の生活改善は4週間以上続けると体調に良い変化が期待できるため、短期間で終わらせず続けることをおすすめします。
食生活を改善するポイントとして、グルテン・乳製品・精製された砂糖・人工甘味料・加工食品・カフェインは控えましょう。
甘さが欲しい時は未加工のはちみつやステビアを選び、栄養価の高い食材を使うことです。たとえば朝食に食物繊維をプラスすることや、毎食お皿の半分はタンパク質、もう半分は野菜が載っていることを意識しましょう。
ストレスや疲労で寝つきが悪い時は自律神経を落ち着かせるために、たとえば寝た状態で足をあげて壁につけ10分間キープしましょう。また寝る前に最低でも10~20分は自分だけの落ち着く時間をつくり、スマホなどには触れないことです。
(まとめ)卵子の数はピルを飲むと減らない?
ピルを服用すると排卵が抑制されるため妊娠を望まない時にムダに排卵してしまうことを防ぎます。PMSや月経不順の改善にも役立ちますが、合わせて生活習慣の改善も行い、ホルモンバランスを整えましょう。
低用量ピルを服用すると排卵が抑制されて卵巣を休めます。これは妊娠を望まない時に排卵して卵子を減らすことを防ぐ役に立つのです。
この時には3週間継続して服用し、1週間あけるという飲み方をします。
生理前の3~10日間に心や身体の不調が起きるPMSは、ピルを服用してホルモンバランスを整えると改善が期待できます。月経不順もピルの飲み方によって改善されますが、日本では低用量ピルもクリニックでの処方が必要です。
ピルの服用と合わせてホルモンバランスを整えるための生活へ改善しましょう。この場合4週間は継続して行いますが、ポイントは精製された砂糖や加工食品などを控えます。
ストレスや疲労を解消するために、寝る前のリラックスする時間をつくりましょう。