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卵子の数が減るのは加齢やダイエットなどが原因です
卵子のベースとなる原始卵胞は胎児の頃にすべて形成されています。そのため生まれてくる頃には卵子の数はすでに減っていると言われています。
徐々に年齢とともに卵子の数は減っていき、新しい卵子が生まれてくることはありません。また極端な食事制限によるダイエットを行うことで、年齢が若いうちから卵子が減りやすくなると言われています。
ムリなダイエットは控えるようにし、ビタミンなどの栄養をしっかり摂取しましょう。
卵子の数は年齢とともに減っていきます
男性の精子は、ほぼ毎日新しく形成されています。しかし女性の卵子は、新しく形成されることはありません。
卵子のベースとなる原始卵胞は、妊娠20週頃に急激に700万個程度形成されています。しかし徐々に体内で減少していき、出産時には200万個程度になっていると言われています。
そのあとも徐々に減っていき、15歳頃には20万~30万個になり、閉経頃にその数はほぼゼロになると考えられているのです。15歳頃に急激に卵子の数が減る原因として、月経が関係していると言われています。
初潮によって、卵胞刺激ホルモンと呼ばれる脳下垂体から分泌されるホルモンの刺激を受けるようになります。その刺激により休んでいた卵子が妊娠の準備をするための活動を始めるのです。
結果、月に1度数百~数千個の卵子が減少するようになると言われています。つまり卵子の数は年齢とともに減るため、年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなると言えるのです。
そのため卵子の数をできるだけ減らさないようにすることが大切になります。
極端なダイエットは卵子の数を減らす可能性があります
体脂肪率が低い、ビタミンDが不足している女性は、若い頃から卵子の数が減少する傾向があると報告があります。20代の女性でも、40代の卵子の数まで減少している場合もあると言われているのです。
極端な食事制限によるダイエットは、卵子にとって必要な栄養素まで不足する恐れがあります。その結果、卵子の発育不全につながる恐れがあるのです。
ビタミンDは、基本的には体内で生成される栄養素です。しかし紫外線をまったく浴びないなどの影響により、ビタミンDが不足している女性が増加傾向にあります。
卵子は一度減少すると、増やすことはできません。そのため将来子供が欲しいと望む時のためにも、極端な食事制限によるダイエットやビタミンDを不足させるような生活習慣を行わないように心がけましょう。
サケやサンマ、ヒラメなどビタミンDが含まれる食材を積極的に食べることをおすすめします。また適度な体重を維持するように心がけましょう。
AMHによって卵子の数を検査することができます
卵子の減るスピードは個人差が大きく、残された卵子の数は人によって違います。卵子の数が多ければ卵巣年齢が若いとも言われています。
ただ、卵子の数は、見た目だけで判断することはできません。しかし卵子の数がどの程度残っているかを調べる検査があります。
卵胞から分泌されるホルモン(AMH)が血中の中にどの程度の割合なのかを調べる検査です。この割合を調べることで、卵巣の中にどの程度の卵子の数が残っているのかがわかります。
AMHによってわかるのは、あくまで卵子の数です。卵子の状態はわからないため、妊娠ができる確率を表す検査ではありません。
たとえAMHが低い結果であっても、妊娠している人は多くいます。AMH値には正常値はありません。
基本的には、年齢ごとの基準値が設定されています。AMHを調べることで、今後の妊活時期などの目安となるのです。
AMHは不妊治療専門のクリニックや病院などで採血を行い検査することができます。とくに月経のリズムに関係なく、いつでも検査を行うことが可能です。
ただし費用は保険適用外のため、事前に金額を確認してから検査を受けるようにしてください。
(まとめ)卵子の数が減る原因とは?
原始卵胞は、胎児の頃に全て形成されています。そのため年齢とともに徐々に卵子の数は減っていくのです。
また極端な食事制限によるダイエットを行うことで、若い時から卵子の数が減ると言われています。
精子はほぼ毎日形成されていますが、卵子は新しく形成されることはありません。妊娠20週頃に急激に形成され、そのあと徐々に数は減っていきます。
閉経頃には、卵子の数はほぼゼロになると言われています。卵子の数を減らさないような生活を心がけましょう。
体脂肪が低い、ビタミンDが不足している場合、卵子が若い頃から減少すると言われています。極端な食事制限によるダイエットは、卵子の発育に必要な栄養素まで不足させる恐れがあります。
将来のためにも卵子を減少させる生活習慣を行わないようにしましょう。
卵巣の中にある卵子の数を調べるにはAMHを検査する方法があります。AMHは、あくまで卵子の数であり、妊娠ができる確率を表すものではありません。
不妊治療専門のクリニックなどで採血し検査することができます。