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空胞がいつわかるかというと、卵子の状態を確認する採卵の時です
空胞とは卵子が卵胞に入っていない状態だけを表すのではなく、卵子が卵胞の壁に貼りついている状態です。この空胞の状態を確認する方法は、体外受精などで採卵する時です。
基礎体温のグラフなどでは、排卵があるかどうかは確認することができますが、卵胞の中の卵子の状態まではわかりません。空胞は年齢などさまざまな要因によって起こると言われています。
空胞を予防するためには、卵子の発育にいい生活を行いましょう。
空胞は体外受精などで採卵する時にわかります
女性の身体には、卵巣が左右合わせて2つあります。卵巣の中に卵子のもととなる卵胞が多く存在しています。
1ヶ月に1度ホルモンの働きによって卵胞は成長し、大きくなっていくのです。もっとも大きくなった卵胞が1つだけ排卵され、残りの卵胞は体内に消えていきます。
通常、卵子はこの卵胞に包まれています。超音波(エコー)で丸い円が見えるのは、この卵胞です。
しかし排卵される卵胞は、卵子の有無にまったく関係ありません。そのため排卵された卵胞の中には、卵子が含まれないものや卵胞の壁にくっついている状態のものがあります。
この状態のものを空胞と呼ぶのです。
エコーで確認できるのは卵胞のため、卵子の状態までは確認することができません。また空胞でも排卵自体は起こっているため、基礎体温を測定しグラフ化していたとしても、通常の卵胞と排卵の違いはわかりません。
卵子の空胞を確認する方法は、採卵をして直接見るしかないのです。採卵は体外受精を行う時にするため、不妊治療を進めていく過程で空胞か否か確認することができます。
体内で消えなかった卵胞が空胞になることがあります
高齢になるほど、空胞になる可能性は高くなると言われています。しかしはっきりとした医学的なメカニズムは解明されていません。
卵胞の成長に比べ卵子の成長が遅く未熟である、染色体異常が発生しやすいなど卵子の老化が起こりやすくなると考えられています。そのため卵子の老化によって、空胞になる確率が上がるのではないかと言われています。
また排卵されなかった卵胞が消えずに、体内に残ってしまった場合も空胞になりやすいです。さらに黄体形成ホルモンの影響による原因も考えられます。
つまり空胞をゼロにする対処法はないと言えるでしょう。しかし空胞を作る確率を減らすために、自分で行える対策はあります。
空胞の対策は、しっかりと身体を休める、3回の食事で栄養素を摂る、体重管理を行うなどです。しっかりと身体を休めることで、ホルモンバランスを安定させる効果が期待できます。
また精神を安定させることにもつながります。栄養素はバランス良く多く摂取することが大切です。
野菜や果物など食事の中で多く取り入れることで、身体に必要な栄養素を摂取することができやすくなります。加えて体重管理も重要です。
肥満は不妊治療を妨げると言われています。しかし痩せたいために、極端な食事制限は逆効果です。
エクササイズを定期的に行いながら体重を管理するようにしてください。
採卵される数は人によって異なります
採卵を行う前には卵胞の発育を促進させる卵巣刺激を行う場合があります。刺激を行うことで、卵胞を発育させやすくするのです。
そのため採卵できる卵胞の数を増やす効果が期待できます。採卵できる卵胞の数は人によって異なります。
6~10個程度採卵できる人もいれば、まったく採卵できない人もいるのです。採卵ができる卵胞が多ければよいというものではありません。
多く取りすぎる場合には、卵巣過剰刺激症候群の可能性があるため注意が必要です。不妊治療は精神的負担が大きくがかかりやすい傾向があります。
そのためパートナーと話し合い支え合って治療を行うことが大切になるでしょう。またクリニックによって不妊治療を進めるやり方も変わってきます。
自分自身が納得して行えるように、わからない点は医師に相談しながら不妊治療を行うようにしてください。
(まとめ)卵子の空胞っていつわかるの?
空胞とは卵子が卵胞の壁に貼りついている状態です。この空胞の状態を確認できるのは、採卵する時です。
基礎体温のグラフでは確認することができません。空胞は年齢などさまざまな要因で起こります。
卵巣の中でもっとも大きく成長した卵胞が1つだけ排卵され、残りの卵胞は消えていきます。排卵された卵胞の中には、卵子が壁に貼りついているものがあるのです。
空胞と呼ばれており、体外受精時の排卵にて確認することができます。
高齢になるほど空胞になる可能性は高くなります。他にも卵胞が体内に残る、黄体形成ホルモンの分泌低下などが原因になると言われているのです。
空胞の確率を減らすために、身体を休める、食事、体重管理などを心がけましょう。
採卵を行う前には卵胞刺激を行い卵胞を発育させるやり方があります。採卵できる卵胞の数は、人によって異なります。
多く取りすぎる場合、卵巣過剰刺激症候群の可能性もあるのです。不妊治療を行う場合には、自分の納得できるクリニックを選びましょう。