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卵子がいつまで妊娠できるかは卵子の状態によります
卵巣の中で育ち、排卵された卵子には寿命があります。寿命の中でごくわずかな時間だけ精子と結びつくことができるため、排卵日を狙っているなら卵子の寿命について理解しておくことが大切です。
また排卵時だけでなく、日頃からずっと体内に保存されている卵子も、加齢で衰えていったり数が少なくなっていったりするため注意しましょう。
自分の卵子の状態を知っておくことが不妊治療の第一歩です。
卵子の寿命は排卵から24時間後です
毎月、女性の卵巣の中では複数の卵子が卵胞の中で育ち、その中から一番大きいものが卵胞の中を飛び出すことで排卵が成立します。卵子はホルモンの影響を受けて卵胞の中で育ちはじめるまでは、卵巣の中でずっと眠っているため、特別寿命があるわけではありません。
しかしいったん育ち始めると、大きく育ったもの以外は消滅してしまい、排卵された1つだけの卵子も寿命を持ちます。排卵された卵子の寿命は、たったの24時間です。
この24時間のうち、さらにほんの6~8時間だけ、卵子は精子と結びついて受精卵となることができます。
そのため妊娠を望むのであれば、この6~8時間の間に、精子をあらかじめ子宮内に待機させておくことが重要です。
精子の方が寿命は3~5日間と長いため、実際には排卵日の3日前~当日までに性交することでより妊娠確率を高めることができるでしょう。
排卵日がわからない場合は性交の回数を増やすことで可能性を高めることができますが、できる限り排卵日は調べておくのが得策です。
基礎体温をつけて体温がわずかに下がるタイミングを見つけたり、生理周期から数えたり、おりものが卵の白身に近い状態になるのを確認したり、排卵検査薬を使用したりする方法があります。
卵子の数が少なくなると閉経となります
毎月の排卵だけでなく、そもそも根本的に女性がいつまで妊娠できるのか、ということについて気になる人も多いかもしれません。世の中には40代半ばになって自分の卵子で妊娠できた人もいるため、なんとなく自分も40歳になっても妊娠できると考えている人も見られます。
しかし実際のところ、その人が妊娠できるかどうかは年齢はもちろんのこと、卵子の残りの数が大きく関わっています。
卵子は女性の体内で新しく作ることができないため、持って生まれた分の卵子を使い切ったら閉経となりもう妊娠できなくなります。
卵子がどのくらい残っているかは個人差があり、40歳を超えても30代の人と同じ程度に残っている人もいれば、逆に30代前半ですでにほとんど残っていない人もいるのです。
そのため他の誰かが40歳で妊娠できたからといって、自分も40歳で妊娠できるとは限りません。
残りの卵子がどれだけあるかによって、不妊治療のバリエーションに大きな違いが出ます。卵子の数は婦人科でAMH検査という血液検査を行うことで調べてもらうことができます。
いつまで妊娠できるのか、不安を抱えている人は、ひとまずこの検査で卵子の数を調べてから今後どうするべきか考えていく方がよいでしょう。
加齢による卵子の質の低下が妊娠確率を下げる一因となります
卵子が残りわずかとなって閉経さえしなければ、妊娠することが可能です。しかし実際には20代より30代、30代後半、40歳以降と年齢を重ねていくにつれて、妊娠の確率は下がっていきます。
いったいなぜ卵子が残っているにも関わらず妊娠しにくくなるのかというと、卵子の数だけでなく質が大きく関係しているのです。女性はあらかじめ一生分の卵子を持って生まれてきて、その卵子を少しずつ使っています。
そのため年齢を重ねるまで使われずにいた卵子は、若い時に使われていった卵子よりも老いているのです。
卵子が老いるとうまく排卵できるまで育たなかったり、受精能力が落ちたり、染色体異常が起きてうまく分裂できなかったりすることがあります。
そのため体内で卵子と精子が出会ったとしても受精卵になることができなかったり、あるいは受精卵が着床できなかったり、流産してしまったりする確率が高くなってしまうのです。
年齢を重ねるにつれて健康な卵子の数は少なくなり、相対的に妊娠確率も下がります。
また卵子だけでなく、本人の卵巣機能の低下やホルモンバランスの乱れも起きやすくなっていきます。いつまで妊娠できるかは個人差があり、検査しなければわかりません。
できるだけ早く検査を受けておきましょう。
(まとめ)卵子はいつまで妊娠することができるの?
卵子はいったん排卵すると寿命を持ちます。卵子が妊娠できる状態にある時間はごくわずかしかないため、排卵日の正確なタイミングをとりたい場合は注意が必要です。
卵子は老化もするため、自分の卵子の状態にも気を配りましょう。
卵子が排卵されると、その卵子は24時間の寿命を持ちます。しかし24時間のうち実際に受精できる時間はわずか6-8時間しかありません。
精子の寿命も考えると、排卵日当日ではなく、3日前から性交することで、妊娠の確率を高めることができるでしょう。
女性がいつまで妊娠できるのかを決めるのが卵子の残りの数です。今ある分の卵子を使い切ってしまったら、閉経となり妊娠できません。
残りの数には個人差があるため、他の人は参考にならないことがあります。検査で調べてもらうとよいでしょう。
数とともに知っておきたいのが卵子の質です。卵子が残っていたとしても、その卵子が老化して変質してしまっていると妊娠の確率を大きく下げてしまいます。
また妊娠したとしても流産などの確率が上がります。高齢での妊娠ではとくに注意しましょう。