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体外受精での採卵をどうやって行うかというと、専用の針を用いて膣から挿して採卵します
体外受精の際には、女性が排卵してしまう前に卵子を採卵する必要があります。
卵巣内の卵子の状態を確認し、なるべく十分に成熟した卵子を選んで、専用の細長い採卵針を用いて膣から卵巣へ向かって針を挿し、卵胞液ごと卵子を採卵します。
医師は無作為に針を刺すわけではなく、膣からの超音波で様子を確認しながら行うため安心です。
体外受精での採卵は専用の針で行い、麻酔をすることも可能です
体外受精と言えば、女性の体から卵子を取り出す必要がありますが、どのようにして卵子を取り出すのか疑問に思う人も少なくありません。
採卵の際には、医師が膣から超音波で卵巣の様子を確認しながら、膣から採卵専用の細くて長い針を卵巣に挿して行います。
採卵は、なるべく成熟した状態の卵子を選んで、卵胞液ごと取り出します。
採卵は針を挿すことから、痛みを心配する方が多いものです。
採卵時の痛みには個人差が大きく、ほとんど痛みを感じないという方もいれば、痛みが強くて恐怖を感じるという方もいます。
痛みは感じやすい体質の方もいればそうでない方もいますし、初めての採卵の時は、緊張や不安で刺激に特に敏感になっており、痛みを感じやすくなるとも言われています。
採卵は、卵胞の数が少ない場合などは麻酔をせずに行うことも可能ですが、多くのクリニックや病院では本人の希望を聞き、希望がある場合は局所麻酔や全身麻酔をしながら採卵を行なっています。
痛みに敏感な方や、不安が大きい方の場合は、事前に麻酔を希望する旨を医師に伝えておくと安心です。
採卵は、日帰り入院でできるクリニックが大半です
採卵や麻酔というと、入院が必要になるようなイメージが湧く方も多いのではないでしょうか?
実際には、採卵そのものに必要となる時間は採卵する数にもよりますが、おおよそ5~20分程度です。
採卵までは体の状態を確認したり、着替えたりなど採卵の準備をするために少し時間が必要になり、また採卵後は、体調の変化がないかを確認するために安静にして待つ時間が必要になります。
朝、クリニックに来院して採卵を行う場合には、遅くとも夕方には帰宅できるというスケジュールで、基本的には午後には帰宅できることが多いでしょう。
採卵の日に必要になる時間は、採卵する卵子の数によって差があります。
採卵数によって処置の時間が長くなるほか、麻酔の深度によっても必要な時間が変わってきます。
局所麻酔を行っているクリニックもあれば、全身麻酔を行っているクリニックもあります。
基本的には麻酔の有無は本人の希望によって選ぶことができるクリニックが多く、麻酔の有無や選ぶ麻酔の種類によって必要になる時間にも個人差があります。
採卵日は、余裕のあるスケジュールを立てることをおすすめします
採卵は、大半のクリニックや病院において日帰り入院で行うことができますが、採卵は体への負担がかかっているため、基本的には採卵した日は、帰宅後も無理をせず、安静にしておくことをおすすめします。
帰宅後の注意点は医師から説明がありますので、よく聞いて従いましょう。
採卵後は、体の変化が起こらないか、麻酔がきちんと切れているかなどを確認するのに時間がかかる場合もあります。
クリニックや病院によっては、採卵後にその後のスケジュールを確認したり、採卵した結果の報告などを行っていたりするところもあります。
採卵後に何か予定を入れている場合は、そういった説明を落ち着いて聞くことができないことが考えられます。
きちんとした説明を落ち着いて聞いておかなければ、後々疑問や不安が出ることにもつながりかねません。
採卵した日は、他のスケジュールを入れないことをおすすめします。
また麻酔が残っている状態で車やバイクなどを運転すると非常に危険です。
採卵した日は、緊張や麻酔によって少なからず体も疲労しています。
できるだけ公共の交通機関を使用するか、家族や他の人に運転してもらうようにしましょう。
(まとめ)体外受精ではどうやって採卵するの?
体外受精では女性の体から採卵する際には、超音波で様子を確認しながら、膣から卵巣へ向かって専用の細長い針を刺して行います。
採卵の際には、成熟した卵子を卵胞液ごと吸引します。
体外受精での採卵は、医師が超音波で卵巣の様子を確認しながら、膣から卵巣へ向かって専用の針を挿し、卵子を卵胞液ごと吸引します。
採卵は、本人が希望すれば麻酔をしながら行うのが一般的ですので、希望する場合はあらかじめ医師に伝えておくと安心です。
採卵自体にかかる時間はわずか5~20分程度ですが、採卵前の体の状態の確認や準備、採卵後に必要な安静にする時間などを含め、日帰り入院として行っている医療機関が大半です。
採卵に必要な時間は、採卵する卵子の数や麻酔の深度などによって変わります。
採卵の日は、体の負担を考えてゆったりと過ごせるように、他の予定を入れないことをおすすめします。
また麻酔や体の疲労が残ったままの状態で車やバイクなどを運転するのは危険です。
公共交通機関を利用するか、家族や他の人に運転をお願いしましょう。