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体外受精の前日の過ごし方は麻酔をするかしないかによって異なります
麻酔で採卵をする場合、体外受精の前日の夜は絶食の指示があります。
何も食べることもできませんので、夕ご飯は早めにすませておきます。
水分も摂ることができないので、喉が渇かないよう、塩分などを控えた食事にするといいでしょう。
飲酒なども夜、喉が渇く可能性がるので控えたほうがいいです。
激しい運動も控えて、ゆっくり睡眠をとることを心がけるようにしましょう。
前日に絶食をするのは麻酔を使う場合です
体外受精の前日は絶食を指示されることが多いです。
ただしすべての人が絶食を指示されるわけではありません。
なかには絶食の指示がなく、食事も水も普段通りで大丈夫、というケースもあります。
その違いは、採卵の際に麻酔を使用するかしないかによって異なります。
麻酔を使用する場合は、前日は絶食を指示されますが、無麻酔であったり、局所麻酔であったりする場合は、絶食の必要がありません。
ただし食事は普段通りでいいと言われても、朝食は軽めの方が体への負担は軽いでしょう。
麻酔を使用するかしないかは、個人によります。
採卵できる数によって針の太さが異なるためです。
採れる卵子が多ければ、太めの針を使うので麻酔を使用することが多いですが、卵子の数が数個、という場合には細い針を使うので麻酔をしないことも多いです。
また痛みを感じやすい人は麻酔を使う場合もあります。
通常は局所麻酔で行うことも多いですが、痛みを感じやすい人は静脈麻酔を使います。
静脈麻酔であれば、眠っている状態なので痛みを感じることはありません。
ただし、吐き気などの副作用が出る場合もあります。
最初は局所麻酔で行い、我慢ができなくなったら静脈麻酔にする、ということもありますので、それを考慮する場合、前日の夜は絶食をすることになります。
体外受精の前日はリラックスして就寝することが大切です
採卵当日は緊張しますし、体にも多少の負担がかかります。
前日の夜は早め就寝して、次の日に寝過ごさないようにしましょう。
排卵は綿密にコントロールされているものなので、指定された時間に遅刻などをしてはいけません。
必ず、指定の時間までに行くことが大事です。
そのためにも、前日はリラックスして就寝することが大事です。
しかし緊張のせいで眠れない、ということもあります。
快適に眠りにつく方法としては、アロマを利用するのも方法の一つです。
入眠作用があると言われている、ラベンダーやイライラン・ネロリ・ゼラニウムなどがおすすめです。
これらのアロマオイルには、心を落ち着かせる働きや、神経のストレスを緩和したり、興奮状態の気分を鎮めてくれたりする作用があります。
アロマポットを使ったり、枕などに数滴アロマオイルを垂らして使ったりするのもいいでしょう。
ただし妊娠した後は使用してはいけないアロマオイルがあるので、注意しましょう。
また採卵のことをアレコレ考えて不安になってしまうと眠れなくなってしまいます。
余計なことは考えず眠ることが大事です。
忘れ物がないよう、前日に持っていくものをそろえておくことも忘れないようにしましょう。
採卵の痛みは個人差があるので不安な場合は医師と相談しましょう
体外受精は採取した卵子と精子の受精を体外で行う方法ですが、卵子を採取する工程が「採卵」です。
採卵は体外受精が成功するかどうかの、重要な工程でもあります。
その緊張もあり、眠れなくなったりすることもあるかもしれませんが、体外受精の前日には、採卵は痛みがあるのか?という点も不安になるものでしょう。
採卵は膣から針を卵巣に刺し、超音波モニターを見ながら行います。
採卵で痛みがあるかどうかは、個人差があります。
最近では細い針で行うことも多く、針を刺す痛みはないものの、中で針を動かすことで痛みを感じるケースもあります。
採卵の痛みに関しては、卵巣の位置にもよります。
卵子が採取しにくい位置にあると針を動かさなければならないし、卵巣が癒着している場合や、子宮内膜症などの人は痛みを感じやすいようです。
近年では細い針も増えてきて、痛みを感じる人も減ってきていると言われています。
しかし痛みに対して不安がある場合は、医師と相談して麻酔を使うか、使わないかを決めるといいでしょう。
(まとめ)体外受精の前日の過ごし方は?
体外受精の前日の夜は絶食なので、水分を摂ることもできないため、夕ご飯は塩分などを控えた食事にしましょう。
夜中に喉が渇かないよう、飲酒なども控えた方がいいでしょう。
体外受精の前日に絶食をする場合は、採卵に麻酔を使う場合です。
局所麻酔や無麻酔の場合は普段通りに過ごせます。
麻酔は採卵できる卵子の数や、個人の痛みの感じ方によって決めることが多いです。
当日は遅刻しないためにも、前日はリラックスして十分な睡眠を取ることが大切です。
そのためにも、気持ちを落ち着かせてくれるアロマなどを利用するのもいいでしょう。
当日に必要なものは、前日までに用意をしておくことも忘れないようにしましょう。
採卵をする際、痛みを感じるかどうかは、卵巣の位置や医師の技術などにもより、一概には言えませんが、近年では細い針も増え、痛みを感じる人も減っています。
不安な場合は麻酔の相談を医師にしてみるといいでしょう。