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体外受精は基礎体温はつけなくても治療をすることができます
基礎体温を毎日つけることで排卵日の特定はできませんが、排卵の有無やある程度の日にちを知ることができます。
しかし排卵日が確実に分かるというわけではありません。
基礎体温を測ることがストレスになることも多く、体外受精の治療では卵胞・卵子・受精卵を直接見ることができるため、とくに基礎体温を測る必要はいりません。
基礎体温は排卵日を特定できるほど正確ではありません
基礎体温表を付けると排卵の有無やある程度の排卵日を知ることに役立つこともありますが、正確な排卵日を知ることはできません。
およその排卵日も前もってわかるわけではなく、基礎体温の変化により排卵後に「だいたいこの辺りだった」ということがわかる程度です。
基礎体温はちょっとした気温や環境の変化でも変化しやすいため、正確に測れないことも多いです。
基礎体温はちょっとした気温や環境の変化でも変動するため、あまり当てにならないことも多いです。
布団をかぶっていたり口が開いていたりする場合や、冷暖房が付いている場合、眠りの深さ、トイレなどでも基礎体温は変化します。
基礎体温は毎日測る必要があるため、常に排卵などを意識してしまい、ストレスになることが多いです。
ストレスを溜めてまで基礎体温を測ることに、それほどの価値はないと言えるでしょう。
体外受精とは精子と卵子が出会うことを助けて受精させる治療です
タイミング法でも妊娠できなかった場合は、どうしたらいいのでしょうか?
通常排卵が正常で、卵管が詰まっていない場合、排卵期1週間に2~3回性交があれば、大きくタイミングを外すこともなく、常に卵管内には精子がいる状態になるはずです。
しかしそれでも妊娠できないということは、精子と卵子が出会えない他の理由があると考えられます。
この問題に目を向けずタイミング法を続けても、いつまでも妊娠することは難しいかもしれません。
卵管性不妊や男性不妊などの場合、自然妊娠は難しいため、できるだけ早く不妊治療専門のクリニックへ行って検査をし不妊の原因をつきとめましょう。
卵管性不妊や男性不妊、子宮内膜症、原因不明の不妊などの場合、体外受精が適応されます。
これまでタイミング法で授かれなかった人でも、多くの人が体外受精で妊娠に成功しています。
自然妊娠できず早めの妊娠を希望しているのであれば、早めに体外受精などの不妊治療にステップアップすることをおすすめします。
一般的に、不妊治療は35歳未満であればタイミング法から始めます。
しかし今の治療が何周期かチャレンジしてもうまくいかない場合は、次の治療にステップアップすることをおすすめします。
一般的には、タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精へと進んでいきます。
治療の期間の目安については、タイミング法は年齢や不妊治療歴などを考慮して3~6周期くらいです。
35歳未満の場合、人工授精の期間は4~5回を目安にしましょう。
体外受精と人工授精の違いをご存知ない方もいるかのではないでしょうか?
体外受精は、卵巣から卵子を取り出して体外で精子と受精させ、数日の培養後に女性の体内へと戻す治療法です。
一方で人工授精は精液を採取し、卵子が受精しやすいようカテーテルを使って、子宮に採取した精子を注入するという治療法です。
女性は30代になると卵子の質は徐々に落ちはじめ、妊娠率も下がってきてしまいます。
また37歳を境に卵の数は激減していくと言われているため、いつまでも同じ治療をしていると、どんどん卵子の質は低下し妊娠率も下がってしまいます。
今の治療がうまくいかない場合は、ステップアップも視野に入れていくことが大切です。
(まとめ)体外受精にも基礎体温は必要なの?
基礎体温表を付けることで、排卵の有無やおおよその排卵日の特定はできますが、正確な把握はできません。
毎朝口で測る基礎体温は、トイレや口呼吸、冷房の有無などによっても変化し、ストレスになりやすいのでムリして測る必要はありません。
基礎体温は排卵日を特定するほど、正確なものではありません。
基礎体温は気温や環境の変化に左右されやすく、正確に測れないことも多いです。
またストレスが溜まってしまうことの方が妊娠にとって問題です。
タイミング法でも妊娠できなかった場合、卵管の閉鎖や受精障害、排卵障害など何かしらの問題があることが疑われます。
その場合は、タイミング法では自然妊娠は難しいため、体外受精などの不妊治療も視野に入れていきましょう。
女性は30代から卵子の質が低下し始め、それに伴って妊娠率も落ちてきます。
そのためいつまでもダラダラと同じ治療をするのではなく、治療がうまくいかなければ治療のステップアップを視野に入れていきましょう。