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体外受精の方法によっては通院のための休みが必要です
体外受精の治療を受けるためには、基本的に採卵の日と胚分割した受精卵を移植する日の最低2日間は病院に通う必要があります。
この2日間は必ずしも週末など休みの日に当てられるわけではなく、治療を受ける人の体のサイクルに合わせて行われるため、この通院の日には休みを取る必要があるでしょう。
また治療法によっては毎日注射を受けなければならず、その日にも仕事の休みを取る必要が出てきます。
体のサイクルに合わせるために休みを取ることが必要です
体外受精のための排卵誘発法にはいろいろありますが、それらに共通していえることは採卵日と胚移植の日には医師の診察と施術が必要ということです。
採卵や胚移植の日にちについては、治療計画に基づいて体のサイクルに合わせて設定されます。
仕事をしている女性にとって必ずしも都合のいい日に設定できるわけではないので、通院のために仕事の休みを取っている女性も少なくありません。
さらに排卵誘発法の中で注射を用いる治療法の場合、医師に注射を打ってもらうことが必要になる場合もあります。
たとえばこれが、低刺激法など注射回数が少ない治療法であれば注射の日に休みを取れば良いのですが、ロング法やショート法などといった刺激法の場合は、連続して注射を行わなければなりません。
その分通院回数が増えますから0休みを取る期間も長く取らなければならない可能性が出てきます。
ただしどうしても通院の都合がつかないということであれば自分自身で注射を打つことも可能です。
この場合は医師からきちんと指導を受けなければ正しく注射することができず、不安が残るともいえるでしょう。
治療法によっては次のサイクルにお休みがあります
ちなみにロング法やショート法、アンタゴニスト法といった刺激法では、1回採卵を行って上手く妊娠できなかった場合、しばらく周期に間を空けてお休み期間を作る必要が出てきます。
これらの方法は卵巣にかなりの負担をかけてしまうため、連続したサイクルでの排卵誘発を行うことができないからです。
これも治療法によって違いがあり、刺激法では連続周期での採卵は避けて2~3か月くらいのお休み期間を設けるのが無難だと言われています。
一方、排卵誘発剤を使用する方法の中でも低刺激法などは、卵巣のダメージを比較的抑えることができるため、間を空けることなく連続周期での採卵が可能です。
しかし1度に採卵できる卵胞の数が少ないことから、体外受精に失敗する確率も高くなってしまうため、その点はリスクとしてとらえておいた方がいいでしょう。
その点でいえば、刺激法は採卵後にはお休み期間が必要ではあるものの、1回の採卵で採れる卵胞の数が多くなることから、体外受精に成功しやすく2回目の採卵をしなくてもよいと考えることもできます。
仕事をしながら治療を行える方法もあります
仕事の休みを取ることなく体外受精の治療を受けることはできないのでしょうか。
結論からいえば、前述のように採卵日と胚移植の日に通院することは必須ですから、その日に休みを取ることは避けられません。
ただし排卵誘発において注射など医師の施術が必要のない治療法であれば、その期間中にわざわざ仕事に休みを入れる必要はないでしょう。
たとえば低刺激法の中でも排卵誘発剤に内服薬のみを用いる方法であれば、注射のために通院することがなくなります。
こうした方法は主にクロミフェンなどを内服薬として用いる方法で可能になり、排卵を促す注射は採卵前の1回のみとなります。
これなら長期間仕事を休むことがないため働く女性にも安心です。
さらに完全自然周期法の場合も注射は採卵日直前の1回のみで済み、その他は自然のサイクルに合わせてスケジュールが組まれます。
そのため内服薬のみの刺激法と同様通院の必要がないわけです。
働く女性が仕事をしながら体外受精の治療を受けることは、ときに難しい局面に立たされることもあるかもしれません。
しかし治療法を選ぶことで、仕事への影響も最小限にすることは不可能ではないといえるでしょう。
(まとめ)体外受精を行うときに仕事の休みは必要?
体外受精の治療において、最低でも採卵の日と胚移植をする日の2日間は病院に通う必要があり、この日は仕事の休みを取ることが必要でしょう。
また治療法によっては毎日注射を行うため、その日にも休みを取る必要があります。
体外受精の治療においては、最低でも採卵日と胚移植の日に医師の施術を受ける必要があり、その日は休みを取らざるを得ないことが多いでしょう。
また刺激法では連日注射を打つため、その期間の休みも必要になると言えます。
体外受精の排卵誘発法の中で特に刺激法と呼ばれるものは、卵巣への刺激が強いことから1回の採卵のあとしばらくの周期にお休み期間を設ける必要があります。
低刺激法や自然周期法は連続した周期での採卵が可能です。
体外受精の治療を受ける際、採卵日と胚移植の日に休みを取ることは避けられません。
ですが注射などがいらない治療法であれば、通院の必要がないため休みを取らずに済みます。
治療法を選べば仕事への影響を最小限にすることができるでしょう。