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ショート法の流れは点鼻薬・注射を行って採卵し体外受精を行います
ショート法は点鼻薬を月経1日目から使い、3日目から排卵誘発のために注射を7~10日続けて行う体外受精の方法です。
卵巣に強い刺激を与えて排卵誘発するため、多嚢胞卵巣症候群になる恐れがありますが、ショート法が適しているかどうかは医師が検査などによって判断してもらえます。
ショート法は短期間に集中して薬の投与をする方法で、年齢などの理由で卵巣機能が落ちてきている人向けの方法です。
短期間に連続して薬剤の投与し採卵をします
体外受精は基礎体温をはかってその変化に合わせて行いますが、いったんホルモンの分泌を抑えてその反動を利用してより多くの卵胞を育てて卵子にするという方法です。
ショート法では月経1日目からの点鼻薬でまずホルモンの分泌を抑え、そして3日目から行う注射で排卵誘発をすることになります。
ショート法という名称のとおり短期間で薬の投与を続けて行うもので、点鼻薬と注射は採卵の指示があるまで連日続けることが必要です。
採卵となれば薬の使用をやめて採卵し、その後は他の方法と同じく胚を子宮へ移植して妊娠判定を待つことになります。
卵巣機能が落ちてきておりロング法が使えない場合でも行うことが可能な方法で、一度の採卵でたくさんの卵子を採ることが期待できます。
採卵1回でより多くの卵子が採取できればその後冷凍保存もできるため、何度も排卵誘発を行わなくてすむのです。
卵巣過剰刺激症候群のリスクを知っておきましょう
卵巣機能がそれほど落ちていない場合に何度もショート法を使うと卵巣過剰刺激症候群になる場合もあります。
このようなリスクはあるものの、より多く採卵したい場合には適した方法のため、医師と相談して方法の選択をしましょう。
しかし体外受精の方法の選択は個人で自由にできるものではなく、医師によってその人の年齢や体調・既往歴・検査結果などを元にして判断し提案されます。
そこでショート法が提案された時には行うかどうか検討してみてください。
卵巣過剰刺激症候群は排卵誘発を行った時、まれに起こることがあるものです。
初期の症状として、腹部膨満感・下腹部痛・体重増加があり、もし体外受精のために排卵誘発を行ったあとでこのような症状が合った場合はすぐに医師に相談しましょう。
症状が重くなると卵巣が膨れ上がり、お腹や胸に水がたまることもあるほか、重篤な合併症として腎不全や血栓症などを引きおこす場合もあります。
しかし薬が原因の場合、使用をやめると症状が改善することが多いため早めの受診がおすすめです。
クリニックを探す時は説明会に出かけてみましょう
体外受精に取り組む場合、どうしても時間と費用がかかってしまいますが、一度クリニックを受診してしまうと転院することは気が引けるという人も少なくありません。
そこで間違いのないクリニック選びをするには、受診する前に説明会を訪れてみましょう。
不妊治療を行うクリニックの中には、体外受精やショート法などについて無料説明会を行って知識を深める機会を設けているところがあります。
先に気になることを相談しておくことができれば、そのクリニックでの受診の流れもわかりやすくなり安心して体外受精のための治療が続けられるようになるのでおすすめです。
たとえばクリニックの公式ホームページを見てみると、その中に無料説明会開催のお知らせが掲載されていることがあります。
予約が必要になる場合もあるので事前に確認し、予約をしておきましょう。
その他にもクリニックで受診するだけでなく、あらゆる説明を受けたり質問をしたりする機会が多く用意されているクリニックを選ぶと、治療を進めている途中でも気になることを気軽に尋ねやすいことが期待できます。
体外受精のような不妊治療は、長い期間続けることになるので信頼ができて話しやすいクリニックを選びましょう。
(まとめ)体外受精のショート法はどんな流れで行うの?
ショート法では月経初日から点鼻薬を使い始め、3日目から排卵誘発のために注射を続けてうちます。
これは1週間から10日続けて行うことで、卵巣機能の落ちてきている人も体外受精にチャレンジできる方法になっています。
ショート法では、ホルモンの分泌を抑えてその反動により多くの卵子を排卵させる方法で、まず点鼻薬でホルモン分泌を抑えてから注射で排卵誘発を行います。
広く使われている体外受精の方法で卵巣機能が落ちてきている場合などに利用されます。
ショート法もくり返し行うことでまれに卵巣過剰刺激症候群になることがあります。
しかし薬の使用をやめると症状が改善されることが多いので、腹部膨満感・下腹部痛・体重増加がある時は早めに受診しましょう。
体外受精について、受診する前にクリニックが開催している説明会に出かけてみましょう。
そのような知識を深める機会が用意されたクリニックは、受診してからも相談がしやすく気軽に疑問を尋ねることが期待できるので、安心して治療が続けられるはずです。