体外受精・不妊治療の六本木レディースクリニック男性不妊・男性不妊治療について
男性不妊について
男性不妊には、先天性と後天性のものがあります。
先天性の男性不妊の原因は、さまざまな遺伝的要因や、発育段階で受けた影響等で、性機能不全になるものです。後天性の男性不妊の原因はストレスやアルコール、喫煙、精巣の損傷もしくは機能障害などが考えられます。
「不妊」と聞くと、どうしても女性側に問題があると考えてしまいがちですが、決してそのようなことはありません。WHO（世界保健機構）の報告でも、男性側に原因がある男性不妊は増加傾向にあると言われています。
男性不妊検査をおこなうべき理由
当院では、男性も不妊検査を行うべきであると考えています。男性側にも不妊の原因が存在する可能性が十分ありえるからです。
男性の身体では、生活環境の変化や加齢によって、総精子数の減少・DNAの損傷が起こります。総精子数が減少することで、妊娠の可能性が下がります。また、DNAの損傷は、生まれてくる子どもに影響を及ぼします。
現在の自分の精子の状態を把握し、今後のファミリープランなどを考えることは、子孫を残していく上で大変重要なことなのです。
近年では、数多くの精密な検査法が開発され、精子の機能異常を細かく観察することが可能となりました。精液検査、精巣、精巣上体、前立腺等の性腺検査に加え、社会的ストレスや生活習慣など（外的要因）を含め、総合的に診断することにより男性の性機能、男性不妊の原因が詳細にわかるようになってきています。
当院では、男性不妊検査の結果によって生活改善のアドバイスなどもトータルにおこなわせていただきます。
男性不妊の原因
ここまで、男性にも不妊の原因となる可能性があることについてご紹介しました。では具体的に、男性不妊にはどのような原因があるのでしょうか。
主な原因としては、精子の数の少なさ、運動率の悪さ、精子をつくるための機能の働きに問題があるとされており、これを「造精機能障害」といいます。
「造精機能障害」の原因は複数あり、その中でも原因不明と診断される方もいらっしゃいます。そのようななかで原因として考えられるのは、精巣の静脈に血液が逆流することでできる「精索静脈瘤」であり、手術を受けることで状況が改善される場合が多くみられます。
また、加齢による女性側の不妊症もよく耳にしますが、男性側も同様で、加齢により精子の質が低下することによって妊娠しにくくなる場合もあります。なお、男性の精子は35歳のころから運動率が低下し、精子の質自体も低下するといわれています。
しかし、加齢による不妊は個人差が生じるため、30歳頃から精子の質が低下する方もいれば、35歳頃から低下する方もいらっしゃいます。
男性不妊が疑われたら？
男性側の不妊が疑われたらどのように対応すればよいのでしょうか。
男性不妊の検査
「不妊症かも」と思ったらまずはクリニックで検査を受けましょう。※男性不妊治療専門のエス・セット クリニック・恵比寿つじクリニックへの紹介もおこなっております。
男性不妊の検査は採血、尿検査、精液検査、超音波検査が主になります。
当院では精液検査と感染症、精子DFI検査、必要があれば染色体検査を行っています。
※精液DFI検査は精液検査3,300円（税込）とセットで行う検査となります。
※精液検査の所見によっては、精子DFI検査を行えない場合があります。
男性不妊検査の意義
近年では、数多くの精密な検査法が開発され、精子の機能異常を細かく観察することが可能となりました。精液検査、精巣、精巣上体、前立腺等の性腺検査に加え、社会的ストレスや生活習慣など（外的要因）を含め、総合的に診断することにより男性の性機能、男性不妊の原因が詳細にわかるようになってきています。
精巣内精子採取（TESE）
「精巣内精子採取（TESE：testicular sperm extraction）」とは、無精子症のある男性に対しておこなわれます。
無精子症や不動精子症、重度射精障害などの男性不妊患者様の精巣から直接精子を回収する手術方法のことです。取り出した精子は人工授精・体外受精・顕微授精などの方法で女性の卵子に注入します。
男性不妊の治療には、初診料金に加え、受けられる検査によって費用が異なります。
当院では、男性不妊治療をおこなっておりませんが、「精液検査」や「感染症採血」といった男性不妊の一般検査を実施しております。検査結果から生活改善のアドバイスをおこなうほか、男性不妊治療が必要な場合は他院をご紹介いたします。
まずは一般検査を受診し、パートナーや医師と相談しながら検討するとよいでしょう。
※当院では、男性不妊治療専門のエス・セット クリニック・恵比寿つじクリニックへの紹介も行っております
監修医師紹介
- 経歴
- 帝京大学医学部付属溝口病院勤務
- 母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
- 国立成育医療研究センター不妊診療科
- 緑風荘病院 血液浄化療法センター
- 六本木レディースクリニック勤務
- 資格・所属学会
- 日本産科婦人科学会 専門医
- 日本産科婦人科学会
- 日本抗加齢医学会
- 日本産科婦人科内視鏡学会
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